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2011/01/22

BEHRINGER SRC2496

BEHRINGER SRC2496

BEHRINGER SRC2496 をゲット!





  •  2008年10月18日、 サウンドハウス の1,000円クーポンを持っていたので、同社から BEHRINGER SRC2496 を税込14,800円で購入しました。 一般値段は税込15,800円です。 いずれにしても、 業務用機器なのに、何と安い!
  • BEHRINGER は「ベリンガー」と読みます。 ドイツの会社で、設計はドイツ、部品は日本&アメリカ、製造は中国 というグローバル・プロダクツです。
  • 業務用の DAI(デジタルオーディオインタフェース)のサンプリングレートコンバータ(以下 SRC と記述します。)です。
  • D/A, A/D コンバータも内蔵しているので、ピュアオーディオ DAC としても使用できます。
  • 業務用なので、SCMS コピーコントロールができます。 家庭デジタルオーディオ機器でも、もっと使いこなそうと思うと、この機能が必須になります。
  • SRC2496 のサブタイトルは ULTRAMATCH PRO で、 ULTRA HIGH-RESOLUTION 24-BIT/96kHz A/D & D/A CONVERTER / SAMPLE RATE CONVERTER と本体に書かれています。
  • 税込15,800円という激安価格で機能豊富ですから、同じ機能のものを 自作するより買ったほうが安い! 


コンバータ・・・できること

  1.  サンプリングレート変換

    • 入力は 32/44.1/48/88.2/96kHz サンプリングのいずれにも対応します。
    • 出力は 32/44.1/48/88.2/96kHz サンプリングのいずれにも変換できます。
  2. ワード長変換

    • 入力は 16/20/24bit のいずれにも対応します。
    • 出力は 16/20/24bit のいずれにも変換できます。 
  3. フォーマット変換

    • S/PDIF と AES/EBU 間でフォーマット変換できます。
    • S/PDIF と AES/EBU フォーマットについては こちら を参照ください。
  4. ジッター除去

    • ジッター除去およびサンプリング周波数の音ずれ補正ができます。
  5. D/A, A/D 変換

    • SRC モードのままでもアナログ出力可能ですが、更に ADC & DAC 専用モードに切替も可能です。
    • アナログ入出力コネクタはキャノンコネクタです。
    •  RCA ピン受けもできますが、この場合、右の写真のようなキャノン~RCA 変換ケーブルを使います。

      • 私はアキバの CompuAce で「RCA⇔キャノン3PIN (メス) ケ-ブル 1.5m XLR3-11C \395」×2本と「RCA⇔キャノン3PIN (オス) ケ-ブル 1.5m XLR3-12C \410」×2本を購入しました。 接触ピンが金メッキされているマトモなケーブルです。
      • XLR3-11C は SRC2496 のアナログ出力に適合し、XLR3-12C はアナログ入力に適合します。 
  6. SCMS コピーコントロール ・・・ 私にはこれが最重要

    • SCMS (Sereal Copy Management System) というコピー制限は民生用の S/PDIF フォーマットのみを対象としており、業務用の AES/EBU フォーマットにはありません。 AES/EBU フォーマットではコピーは無制限に行えます。
    • 細かい説明は省きますが、SRC2496 では SCMS ステータスは COPY-LED (Copyright LED) と ORIG-LED (Original LED) の点灯状態で決定します。 これらの LED 点灯状態は、以下のコピーコントロールを意味します。

      No.COPY-LEDORIG-LEDコピーコントロール
      1××無制限にコピー可能
      2×無制限にコピー可能
      3×コピー不可
      41回のみコピー可能

      • ○:点灯, ×:消灯
      • COPY-LED 点灯は著作権 (Copyright) があるという意味なので、複製は制限されます。
      • ORIG-LED 点灯は(少なくとも1回は)複製可能を意味します。
    • COPY-LED と ORIG-LED の点灯状態は自由に操作できます。 COPY-LED 消灯に設定すると、無制限にコピーできることになります。 上記の表のように「無制限にコピー可能」のモードが2つありますが、SCMS を正しく理解するなら、No.2 のモード使用がよいです。
    • SONY NAC-HD1 と YAMAHA CDR-HD1500 で内臓 CD ドライブから音楽 CD を HDD にコピーし、その再生 DAI 信号を SRC2496 で観測すると No.3 の状態でした。 ですから、このままではデジタルコピー不可なのです。
    • SCMS ではコピーコントロールに影響を与える DAI チャンネルステータスに「カテゴリ」がありますが、SRC2496 ではこのカテゴリを観測したり設定することができません。 特に問題はないですが。
  7. 3入力の DAI セレクタ、3出力の DAI 分配器として使用可能

    • 詳細は後述の「良い子の実験」記事を参照ください。
  8. ワードクロック入力端子

    • デジタルオーディオ機器間のデータ伝送では、送り側機器と受け側機器のサンプリング周波数を同一(同期)にする必要があります。 その基準となるクロック信号のことをワードクロック (Word Clock) と言います。
    • ワードクロックはサンプリング周波数と同一周波数の矩形波(方形波とも言う。)です。
    • デジタルオーディオ機器が複数ある場合、全てを同期させる目的でこのワードクロックを使います。 ワードクロックのマスターにする機器には「ワードクロック出力」があります。 SRC2496 では「ワードクロック入力」しかないので、常にスレーブとなります。
    • でも通常、民生用機器にはワードクロック入出力なんてありません。 では、どうやってデジタルオーディオ機器間でクロック同期しているのでしょう?

      • 実は DAI 信号には既にクロック成分が含まれているのです。 このクロック成分をワードクロックとしてデジタル機器間の同期をしています。 この方式でも十分な精度でクロック同期できますから、ワードクロックで同期が必要な場合とは「1:1伝送」ではなく、「N:N伝送」だろうとしか思えません。
      • 我が家には専用ワードクロックを出力するデジタルオーディオ機器がないので、この端子は使いようがありません。
    • 巷の掲示板には「クロックをワードクロックにしたら、見違えるように音の解像度が上がった」なんて書き込みがありますが、通常こんなことはあり得ません。 よほど「クロックの揺れが大きい DAI 信号 = プアなデジタルオーディオ機器」ならあり得るかもしれませんが。


カバーを開けてみました

  •  業務用と言っても、ほぼデジタル回路ですから、これだけです。 ピュアオーディオ DAC でも基本的には同じようなものです。 なぜ、ピュアオーディオ DAC は何10万円もするのでしょう???

    • DAC には旭化成の AK4393 を使い、ADC には旭化成の AK5393 を使っています。 AK4393, AK5393 共、高音質で優秀です。 AK4393 はウン十万もするような超高級ピュアオーディオ DAC にも使われているほどです。
    • SRC には CIRRUS LOGIC の CS8420 を使っています。
  • ケーブルやコネクタをシリコンボンドで固めて防振対策がされています。 
  •  基板部分の拡大写真です。 IC の型番や 基板のシルク印刷が見えます。 右の写真をクリックすると拡大写真が表示できます。 
  • 中央部にある [SRC2496 REV1.1] と書かれた IC は専用にプログラムされた PIC か MCU だと思います。
  • S/PDIF 同軸と AES/EBU インタフェースにはパルストランスが搭載されおり、内部回路と完全に絶縁されています。 S/PDIF 光は TOS Link ですから、元々絶縁されています。 ですから、SRC2496 の全デジタル入出力は内部回路と絶縁されているのです。 


使ってみました

  • デザインは業務機そのものです。 ボタンやツマミや LED 表示器が多いです。 どのモードで動作させるか、ある程度の知識が必要です。
  •  ラックマウント用の取っ手が付いているので、より業務機器に見えるのですが、この取っ手を外して、代わりに自作のサイドウッドを取り付けている方がいました。 こうするとオーディオ機器にマッチするデザインになります。 右の写真がその例ですが、かなり雰囲気が変わります。

    ・・・ 誰か作ってくれないかなぁ~
  • SRC2496 は本来ラックマウントの業務機器なので、脚が付いていません。 私はこれでは困るので、100円ショップで買ったゴム脚を取り付けました。
  • 電源 OFF 直前の設定状態は記憶してくれます。 電源 ON 時に設定状態を復元してくれます。 
  • 2つの動作モードがあります

    1. SRC モード

      • モード表示は [SAMPLE RATE CONV] となり、サンプリングコンバータとして動作します。
      • ADC は常に停止、DAC は常に動作しています。
      • サンプリングレート変換するには、[CLOCK] に [INTERNAL] を選択する必要があります。

        • [EXTERNAL] を選択すると、[WORD CLOCK] 端子に入れる周波数と同じサンプリング周波数になります。
        • [DIG IN] を選択すると、ソースから Word Clock を取得するので、ソースと同じサンプリング周波数になります。
    2. ADC & DAC モード

      • モード表示は [A/D & D/A CONV] となり、ADC & DAC として動作します。
      •  [CLOCK] に [INTERNAL] か [EXTERNAL] を選択すると、ADC 専用として動作します。 DAC は動作しません。 [INTERNAL] の時は SRC2496 の内部クロックが Master Clock となり、サンプリング周波数が選択できます。
      • [CLOCK] に [DIG IN] を選択すると、ADC と DAC が同時に動作します。 ただし、Word Clock をソースから取得するので、何らかのデジタルオーディオ機器につながっていないと動作しません。 また、サンプリング周波数は、つないだデジタルオーディオ機器のサンプリング周波数と同一になります。
      • この辺りがややこしいのです。取扱説明書をじっくり読むとそれらしきことが書いてありますが、難解な表現で解釈が難しいのです。
      • そこで、この辺りの動作が論理的に理解できる、右のようなお手製の機能イメージブロック図を作成してみました。 あくまでも理解を助けるイメージ図なので、図にある多接点スイッチは実際にはありませんし、IC 名は大体この辺りという目安です ・・・ 了解ください。 間違いがあるかもしれないので、あくまでも参考です。 右の図をクリックすると pdf 表示できます。 
  • ディザリング機能

    • サンプリングワード長を長いものから短いものに変換する場合(例えば 24bit→16bit)は、量子化誤差が生じ、特に振幅が小さい場合に量子ノイズが可聴ノイズとして聴こえてしまいます。 この対応として、この信号にホワイトノイズを混ぜる(ディザリング)ことで、この量子ノイズが抑制されます。
    • SRC2496 では、[DITHER] を ON にするとこのディザリングが実行されます。
  • エンファシス機能

    • S/N を向上させる目的で、デジタルソースの中には高音を強調(エンファシス)しているものがあります。 再生時に、この強調された分だけ高音を下げる(ディエンファシス)と S/N がこの分だけ向上します。
    • [EMPH] ランプは入力側と出力側の2個ありますが、[EMPH] 出力側設定を入力側と同じ状態にしないと高域が強調されたり、不足したりします。 気をつけましょう。
    • SRC2496 では DAI 信号のチャンネルステータスの Empasis ビットを操作できるだけです。 DAI 内のオーディオデータには変更を加えません。
    • 市販音楽ソース(音楽 CD など)では、大体はエンファシスなしが多いです。
  • 一番使いたかった SCMS コピーコントロールは思った通りに動作しています

    • SONY NAC-HD1 や YAMAHA CDR-HD1500 の民生用オーディオ HDD レコーダー間のデジタルコピーができました。
    • 個人的利用目的ですから、法的にも問題はないと思います。
  • SONY NAC-HD1 はレベルメーターとレベル調整ボリュームがない大きな欠陥がありますが、NAC-HD1 のアナログ部をこの SRC2496 と置き換えることで問題解決です。
  • (期待していなかった) DAC としての音はモニター音質 でした。 使えます!

    • 解像度が高く、超低域までレンジが伸びています。 DAC の用途にも十分使えます。
    • SRC モードで 44.1kHz/16bit のサンプリングを 88.2kHz/24bit サンプリングに変換して DAC として聴くと音が全体にまろやかになる感じがします。 一般の DAC ではこういった使い方ができないです。 SRC2496 の優位性です。 96kHz でなくて 88.2kHz にしているのは、96kHz では 44.1kHz の整数倍にならないので数学的計算による予測補正値が入ってしまうためです。 
    • SONY NAC-HD1 内蔵の DAC と比較してみました。 NAC-HD1 内蔵 DAC でも SRC2496 の DAC でもどちらも音質は良いですが、NAC-HD1 の軽めで解像度感ある音質に対して、SRC2496 ではこれに超低音が追加され全体に重厚な音質と感じました。
    • こだわり云々を言わなければ、SRC2496 の DAC でも十分です。 もちろん、高価なピュアオーディオ DAC はスタジオ用業務機器と違ってそれなりに高級パーツで作られていると思うので、もっと良いのではないかと思いますが・・・


良い子の実験

  • SRC2496 ではサンプリングレート変換のほかに、DAI のチャンネルステータスの観測や変更ができます。 これらの機能を利用して「良い子の実験」をしてみました。
  • 被対象機器として SONY NAC-HD1 と YAMAHA CDR-HD1500 を使いました。

    No.実験内容結果:NAC-HD1結果:CDR-HD1500コメント
    1SRC2496 で 32/44.1/48/88.1/96kHz, 16/20/24bit の全ての組み合わせの DAI 信号を作成し、これが NAC-HD1, CDR-HD1500 で受け付けされるか?受け付けた。受け付けた。
    2No.1 でデジタル録音したソースを再生すると、再生時のサンプリングはいくらになるか?どのサンプリングレートでデジタル録音しても、再生時は 44.1kHz 16bit になった。どのサンプリングレートでデジタル録音しても、再生時は 44.1kHz 16bit になった。民生用機器なのでやむを得ない。ちょっと残念。
    3ORIG=ON, COPY=OFF (無制限コピー可) してデジタル録音した場合、再生時にこれらの SCMS ステータスはどうなるか?ORIG=OFF, COPY=ON (コピー不可) となった。ORIG=ON, COPY=OFF (無制限コピー可) となった。NAC-HD1 は常にコピー不可となり、明らかに SCMS 規格違反。 CDR-HD1500 の処理結果は正しい。
    4NAC-HD1, CDR-HD1500 は民生用機器なので、DAI フォーマットは S/PDIF が想定されている。 業務用の AES/EBU フォーマットは受け付けできるか?受け付けた。しかも、録音もでき、S/PDIF フォーマットの時と全く変わらない。受け付けた。ただし、録音ボタンが押せない。予想に反して AES/EBS フォーマットを認識するのに驚く。
    5SRC2496 の取扱説明書を読むと、本来 AES/EBU フォーマット用の XLR コネクタでも S/PDIF フォーマットで入出力できると読み取れる。 本当か?

    NAC-HD1 または CDR-HD1500 の同軸デジタル入出力 RCA ピンに XLR⇔RCA 変換ケーブルを用いて SRC2496 のデジタル XLR 入出力と接続。
    S/PDIF, AES/EBU いずれのフォーマットでもデジタル伝送できた。S/PDIF, AES/EBU いずれのフォーマットでもデジタル伝送できた。XLR, RCA, OPTICAL は AES/EBU, S/PDIF フォーマットいずれにも使用可能であった。 このことは SRC2496 を3入力デジタルセレクタとして使えることを意味する。

    XLR, RCA, OPTICAL のデジタル出力には常に同一フォーマットで同時出力していた。 このことは SRC2496 を3出力デジタル分配器として使えることを意味する。

    「OPTICAL の AES/EBU フォーマット」や「XLR の S/PDIF フォーマット」はかなり不気味ですが、この変な仕様のおかげで利用価値が高まるのは歓迎。
  •  実験結果はどれも有意義ですが、私には特に No.5 が助かります。 SRC2496 を導入した時は、いずれデジタルセレクタとデジタル分配器を買い足す必要があると考えていましたが、その必要がなくなりました。

    • これ以上の入出力数拡張は同軸(RCA)なら簡単です。 SONY SB-12 のようなパッシブで小型のオーディオセレクタを流用して使えば良いです。
    • インピーダンスやアースの問題をご指摘される方もいらっしゃると思いますが、SRC2496 の同軸出力はパルストランスで内部回路と完全絶縁分離されているので、実用的には問題ないでしょう。
  • 私は、右図のように SRC2496 とオーディオ機器を接続して使っています。 SONY NAC-HD1YAMAHA CDR-HD1500 は HDD 録音機、 Marantz DAC-1 はライン・プリアンプです。 ご参考です。 右の図をクリックすると pdf 表示できます。 

    • SRC2494 の3個のデジタル出力は全く同じものが同時に出力されるので、この構成で NAC-HD1~CDR-HD1500 間のデジタル録音が問題なく行えます。
    • アナログソースを NAC-HD1, CDR-HD1500 へ録音する場合は、SRC2496 で A/D 変換します。 同じアナログソースから NAC-HD1, CDR-HD1500 へ同時に録音することも可能です。
    • NAC-HD1, CDR-HD1500 の HDD に蓄積された音楽は、内臓の DAC で聴くこともできるし、DAC-1 の [TAPE] スイッチを押すことで SRC2496 の DAC で聴くこともできます。 音質の比較ができます。 


仕様

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